会話の際に思考を巡らせなければ「どもり」は治る!

拙い言葉で感情を表現できるようになってきたころのことです。

 

厳しすぎる躾を両親から受けていたことが原因で、どもりに悩むようになりました。

 

小学校では授業中に発現することを恐れて一切言葉を発しませんでした。

 

中学校では大きな声が出せないことで、勇気を振り絞って入部した剣道部を1日で退部してしまうという惨めな義務教育期間を過ごしました。

 

高校への進学は諦め、私と同じ悩みを抱える親友と毎晩遊び歩いていました。反抗期真っ只中で、文章では表現できないようなことを多く経験しました。

 

自分の好きなように行動をしても、一向にどもりが改善されませんでした。自己嫌悪が最高潮に達し、長期間の家出をした時期もありましたが両親は私に犯した罪を償うかのように非行の全てを受け入れてくれていました。

 

そんなとき、お盆にいとこが私の家に遊びに来ることになりました。たった半日程度の間でも親族の前でいい子を演じることができず、私は真っ赤に染まった髪を振り乱しながら彼の前に現れました。

 

一瞬驚いたような表情を見せましたが、笑顔で挨拶をしてきましたのでこちらも一生懸命に感情を表現しようと努めました。

 

その直後、他人が近づいてきて不快感を感じる距離までコーヒーが飛んできました。私のどもりに、彼が笑いをこらえられなくなったのです。その瞬間に我を忘れ、思いの丈の全てを言葉に表しました。とても流暢な日本語だったことを今でも覚えています。

 

会話の際に思考を巡らせなければ、私のどもりが治るのだと確信できた瞬間でした。

 

同時に今まで言葉を発する前に考えすぎており、口の筋肉を動かす神経の容量までも圧迫をしていたのだと理解できました。それ以来、文法が破綻していても口を動かすことを優先した結果、どもりを克服することができました。


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